
院長の尾田 達哉です。
私は心臓血管外科医として、日本有数の循環器病院である国立循環器病センター・神戸大学病院で最先端の医療・研究に携わり、多くの患者様の治療を行って参りました。
心臓や血管の手術を行い患者様の寿命を延ばし、喜ばれることに生きがいを感じておりましたが、外来診療で直接患者さんと話をしながら治療を行うことも大好きでした。
執刀の傍ら外来診療をしている中で、患者様とより近い距離で接していきたい、という気持ちが強くなっていき、
『臓器医療ではなく、人を治す医療がしたい』という思いが徐々に強くなっていきました。
次第に地域のかかりつけ医という存在に惹かれるようになり、総合内科医療をやるようになりました。
内科医になったあとも、病気や体の苦痛で困っている人を助けたいという思いを持ち続けながら診療にあたりました。
『その症状は年のせいだから仕方がない』
『この症状は体質だから仕方がないと医者にいわれた』
『難病で治療法がないといわれた』
という患者さんの声にも真剣に耳を傾け、一つずつその訴えを解決することに喜びを感じながら外来診療を続けています。
また、病院で延命治療を受けながら、『もう一度家に帰りたい』、『家に帰らせてくれ』、と言いながらその希望が叶わず亡くなっていってしまわれる患者様たちを診るたびに、心を痛めるようになっていきました。そして、なんとかそういう人達の希望を叶えてあげたいと思うようになり、在宅医療も行うようになりました。
この度、外来診療・在宅医療を通じて生まれ育ったこの土地に貢献するために内科医院を開業致します。
どうぞよろしくお願いいたします。
医師としての信念
『医は仁術なり』
経歴
昭和54年姫路市飾東町山崎生まれ
姫路市立谷内小学校卒業
淳心学院高等学校卒業
神戸大学医学部卒業
職歴・専門医
2006年愛仁会高槻病院
2008年国立循環器病研究センター レジデント(心臓外科・小児心臓外科・血管外科)
2011年国立循環器病研究センター チーフレジデント(小児心臓外科) 外科専門医取得
2016年国立循環器病研究センター 心臓血管外科常勤医 心臓血管外科専門医取得
2017年神戸大学病院 心臓血管外科 特定助教
2018年〜19年神戸市・姫路市で内科、在宅医療に従事
2019年6月尾田内科クリニック開院
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医師を志してから医院開業までの想い
16歳のとき、ポーランドにある無償のエイズ孤児院のドキュメンタリー番組を見たことがきっかけでした。
その当時、ポーランドではエイズが流行っており、現在のような有効な治療法がない病気であったため、エイズの両親から生まれたこどもはエイズを発症することが多かったようです。
こども達(3歳〜10歳くらい)の寿命は平均2〜3年ということでしたが、彼らはそんなことを知ってか知らずか、笑顔で遊びまわっていました。
そこには1人の小児科医が働いており、日々悪化する病状をチェックし、できるだけこどもたちが苦しまないように、病気と心をケアしておられました。
そしてその医師も満面の笑みでこどもたちと精一杯遊んでおられました。
残りわずかな寿命のこども達に対しての質問としては、残酷なように思いましたが、記者は以下の質問をこども達にしました。
記者: 『将来は何になりたいですか?』
こども達:『お医者さんになりたい!』 (満面の笑顔で)
記者: 『どうして?』
こども達:『やさしいから。自分も大きくなったら先生みたいなお医者さんになって、自分たちのような病気のこどもを助けたい。』
それを聞いた瞬間、医師になろう、と心に誓いました。
そこで働いておられた医師のように、生まれつき病気を持っているこども達を治し、治せなくとも寄り添えるような医師になりたいと決心しました。
医師を志した当初は小児科医になることを考えていました。
その後、神戸大学医学部に入学し、病院実習で色々な科を勉強していくなかで、外科、循環器領域にも興味を覚えました。
高槻病院で研修医としての修練を積み、父が急性心筋梗塞になったこともあり、進路を心臓血管外科に決めました。
心臓血管外科時代は大阪の国立循環器病研究センターに勤務し、赤ちゃんからご老人までの心臓・血管疾患の最先端の治療・研究に専念し、手術という治療の手段により多くの人を助けることに生きがいを感じておりました。
その後、神戸大学病院 心臓血管外科に転勤し、教官として学生を指導しながら、手術・研究を行い、心臓血管外科医としては順風満帆に進んでいました。
外科医時代から、患者さんと話をし、その悩みを手術以外の方法で解決し、患者さんとともにその喜びを共有するということにも喜びを感じておりました。
また、治療をし、寿命を延ばすことも大事な医療ですが、病気にならないように予防・教育することにも興味を持ち、メスをおき、内科診療を行うようになりました。
内科医になったあとも、病気や体の苦痛で困っている人を助けたいという思いを持ち続けながら診療にあたりました。
『その症状は年のせいだから仕方がない』
『この症状は体質だから仕方がないと医者にいわれた』
『難病で治療法がないといわれた』
という患者さんの声にも真剣に耳を傾け、一つずつその訴えを解決することに喜びを感じながら外来診療を続けています。
また、医師としてたくさんの死に向き合い、『最後は自分の家で死にたい』、『治る見込みがないのにチューブだらけになりたくない』と言いながら病院で亡くなって行く患者さんと向き合っているうちに、人間らしく最期の時を迎えさせてあげたいと思うようになり、訪問診療もやるようになりました。
これまで培った医療知識・技術をかかりつけ医として患者さんの役に立てたらと思い、開業を決心しました。
医師を志したときから開業するなら生まれ育ったこの地でしようと決めておりましたため、姫路のこの地に開業いたしました。
どうぞよろしくお願いいたします。